ジェムコ日本経営 佐藤社長インタビュー…競合から共闘の時代へ

ジェムコ日本経営:https://www.jemco.co.jp

2月26日に公開しました株式会社ジェムコ日本経営 代表取締役社長 佐藤 葵氏へのインタビューの続きです。
佐藤氏は、全能連の常務理事、副会長と約20年に渡り要職を昨年5月までお務められました。
前回インタビューでは、 『全能連認定マネジメント・コンサルタント(MC)』 に対する先代の佐藤 良様の熱い思いやジェムコ日本経営の取り組みをお聞きしました。
今回は、コンサルタント育成の取り組みや全能連への期待などをお聞きました。
※前回インタビューはこちらをご覧ください。
※インタビュー:2020年2月4日(火) ジェムコ日本経営 本社会議室にて

社内研究発表会で鍛え、さらなる成長へ!

●ジェムコ日本経営様では、コンサルティングスキル向上のために、どのような活動を行っていますか。

佐藤: 弊社のコンサルタントは、非常に個性が強い人が多いものですから、専門性が多岐に渡っております。
そのため、共通の研修などはなかなかむずかしいのですが、年に1回、研究発表会を行っています。新しい商品や新技術など、各自のテーマに沿って発表をしてもらいます。激励賞や優秀賞などの賞も設けているのですよ。

●それは面白い試みですね。普段の仕事ではなかなか見れない他のコンサルタントの活動事例や技術などが見れるわけですね。

佐藤: はい。プレゼン能力を見る機会にもなります。
「もっとわかりやすく説明してほしい」「声が小さい」などの声が上がる場合もあって、コンサルタント当人たちは「身内の前で話すのは本当に嫌だ」とよく言っておりますね(笑)。

プロ同士の発表ですから、ダメ出しにも容赦がなさそうです(笑)。

佐藤: 本当に(笑)。ただ、毎年行っておりますので、コンサルタントの成長過程も見ることができます。昨年よりも格段にいいな、というような。
成長しているコンサルタントは壇上に上がった時から違いがわかります。
自己研鑽という意味においては、非常に有効だと考えております。

人の成長が見えるとてもよい取り組みですね。
全能連の論文大会も、プレゼン発表を審査項目に加えた「全能連マネジメント・アワード」に企画をリニューアルいたしました。
ぜひ、ジェムコ日本経営様の社内研究会からたくさんご応募いただきたいですね。

佐藤: はい。そのようですね。
論文大会も、自分の今までの蓄積を論文に落とし込むという意義のあることでしたが、プレゼンが審査項目に加わるようですと、また実践的にはなりますね。
コンサルタントたちに応募するように伝えておきますね。

日本のコンサルタントが連携・補完しあえるプラットフォーム機能を期待

●最後に、今後の「マネジメント・コンサルタント認定制度」をはじめ全能連の活動に対するご期待やご意見をお聞かせください。

佐藤: 私は、この業界に入って以来ずっと周囲の皆様に支えられてきたという自覚があります。
そして、年々お客さまのニーズも多様化してきている社会変化がある。
全能連は、違う強みを持った同業者同士が協力しあえる組織団体であるといいのではないかと以前より期待をしておりました。
強みを持ったプロフェッショナル同士が手をつなぎ、横のつながりを増やしていければ、より大きなプロジェクトにも対応できますし、逆にお客さまの細やかなニーズにもお応えすることができるのではないでしょうか。
昭和は「いかに他者を出し抜き自分たちだけが勝つか」という勝負の時代でしたが、今は共闘の時代だと思います。
全能連さんには、時代の流れに沿って、日本のコンサルタントがお互いを補完しあえるようなプラットフォームとしての役割を期待しています。

はい。今後のコンサルタント業界のあり方も、常に模索していきたいと思っております。本日はありがとうございました。

故 佐藤 良氏筆

最後までお読みいただきありがとうございました。