ジェムコ日本経営 佐藤社長インタビュー…『全能連認定マネジメント・コンサルタント(MC)』は“信頼の証”

2020年1月9日に開催された全能連 創立70周年記念行事において、株式会社ジェムコ日本経営 代表取締役社長 佐藤 葵氏には『全能連認定マスター・マネジメント・コンサルタント』名誉称号が授与されました。
佐藤様は、2001年に全能連 常任理事ご就任以来、2011年〜2019年まで同 副会長を務められ約20年に渡り全能連の舵取り役として携わられてきました。また、この間、『全能連認定マネジメント・コンサルタント(MC)』の普及・拡充に多大なご貢献をされました。
今回、佐藤様にこれまで全能連での20年間のご活動を振り返っていただきながら、全能連およびマネジメント・コンサルタントの意義と役割、さらには今後の期待について語っていただきました。
※インタビュー:2020年2月4日(火) ジェムコ日本経営 本社会議室にて

ジェムコ日本経営:https://www.jemco.co.jp
●2001年に常任理事ご就任いただいて以来、全能連には多大なご尽力をいただき誠にありがとうございました。

佐藤:こちらこそ、いろいろと教えてもらうことが多く、学びの多い20余年でした。

●ジェムコ日本経営様としては、先代の代表取締役社長 佐藤 良様が1978年に全能連に加盟され、その後、常任理事、副会長を務められました。
その後、佐藤 良様から引き継ぐ形で、佐藤 葵様が常任理事となられましたが、先代の佐藤 良様からは何かお言葉などはありましたか?

佐藤: はい。先代社長は、当時はまだ数少ない民間のコンサルタントとして活動していましたが、“コンサルタント”という職業が社会にあまり知られていないこともあり随分苦労したようです。そのことからも、全能連の活動には非常に意義を感じ、期待しておりました。
当時は私もまだ若かったものですから笑)、その思いや言葉の重みをどれほど理解していたかは甚だ疑問ではあるのですが、彼が全能連、とりわけ「マネジメント・コンサルタント(MC)」認定制度を非常に喜んでおりまして、これからの日本に推し進めていきたいと熱く語っていたのを覚えております。

全能連認定「マネジメント・コンサルタント(MC)」は“信頼の証” 更なる認知度アップを期待!

全能連「マネジメント・コンサルタント(MC)」認定制度が定められたのは1999年。
先代佐藤様をはじめ当時の諸先輩方のご尽力とご支援があって制度化され、その後の普及がはかれました。

佐藤:全能連の方々からの働きかけがあったからこそ……と私は聞いておりますが、当時の通商産業省のご指導のもと、全能連がマネジメント団体をまとめられた功績はとても大きいと思っております。
当時は資格にもいろいろありましたものですから、第三者……特に公的機関からの認定を受けた資格というものは非常に価値があり、コンサルタントという職種の信頼度を高め、コンサルタント一人一人の向上心と質を高める礎になるものと考えております。

貴社では、「マネジメント・コンサルタント(MC)」ならびに「マスター・マネジメント・コンサルタント」の認定者が33名いらっしゃいます。貴社のコンサルタントとしては、MC認定取得は当然のことなのでしょうか。

佐藤: 全能連の「マネジメント・コンサルタント」基準に準拠している。それこそが弊社のコンサルタントの活動そのものと捉えておりますので、コンサルタント活動を開始して5年以上で、資格取得の条件を満たすコンサルタントには、人事からMC取得を勧める案内がなされます。

●MC認定資格を取っていると、お客様からの反応は違うものでしょうか

佐藤:弊社では認定MCを取得すると名刺や契約書などの肩書きに加わります。仕事内容は取得前から大きくは変わらないものの、やはり肩書きがつくことによりお客様からの信頼度が上がった、ということは、認定コンサルタントから聞き及んでおります。本人と致しましても、自分の仕事に自信がつき、より一層誇りを持って業務に励むことができているようです。
ただ、お客様から見ると、MC資格の認知度はまだまだ低いように感じます。資格を持つコンサルタントとそうでないコンサルタントの差がわからない、というお客様も多いのではないかと思っております。せっかくの第三者認定制度なのですから、もう少し資格自体をアピールしていく必要があるのではないでしょうか。

MCの信頼性を高め、広めていくことは、全能連の大きな使命です。

佐藤:はい。昔は「コンサルタント」という職種自体の認知がされておらず、「なんだかよくわからないお仕事」とイメージされる時代もありました。また、我々は経営コンサルタントですが、世の中にはITコンサルタントや建設コンサルタント、キャリアコンサルタントなど……多様な専門性を持つコンサルタントがたくさんいらっしゃいます。中には「ファッションコンサルタント」や「ガーデンコンサルタント」など、経営とはまったく別分野の専門家もいらっしゃるでしょう。非常に幅広く使われている言葉なので、ある程度の線引きと言いますか、差別化のためにも公益団体や資格は非常に有効だと思います。
だからこそ、認定資格が広く認知されることは重要なポイントなのではないかと感じております。

国によってはコンサルタント活動においてCMC資格が求められる場合もあるようです。

佐藤:それは信用度が高いということですから、非常に意義のある資格だと思います。コンサルタントは、能力はもちろんですが、信頼度が重要だと考えます。
お客様に真摯に向き合う誠実さがいちばん大切なのですが、これは数値化できるものではありません。資格制度は、その数値化できないあやふやな概念を認識できるようにするためのツールだと考えます。国内であれ、海外であれ、信頼できるコンサルタント育成のために、ぜひ認知度向上の活動を行っていただきたいです。

全能連では、定期的に倫理規定や各種セミナーなどの講習も行っております。コンサルタントの地位向上のため、これからも活動していきたいと思っています。

次回に続く