2025年度『全能連マネジメント大賞』受賞者インタビュー 

 公益社団法人全日本能率連盟(全能連、AFMO)は、2025年度『全能連マネジメント・アワード』を開催しました。より多様な業界・職種を対象とし、経営やマネジメントに関する革新的な支援活動や実践を行っている方々の業績を讃えて表彰します。
去る2026年1月23日に行われた第二次審査(発表会)において最優秀の「全能連マネジメント大賞」を受賞されたのは、マヌー島岡氏(チームフランポネ)のD-1グランプリです。

この度は大賞受賞おめでとうございます。まず、受賞の知らせを受けたときのお気持ちをお聞かせください

島岡:受賞後は、多くの方々から祝福や応援のメッセージをいただき、「笑いで社会課題を解決する」という活動への理解と期待が大きく広がったことを実感しています。また、教育機関や福祉施設、自治体、企業などから新たな講演・研修・連携の相談が増え、活動の幅もさらに広がっています。さらに、2026年8月には堀江貴文さんのインターネット番組「Real Value」に出演し、投資家を前に事業プレゼンテーションを行う予定です。今年12月には兵庫県姫路市、2027年2月14日には横浜市の大規模ホールで「バリアフリー漫才 D-1グランプリ」の開催も決定しており、受賞を機に事業が新たなステージへ進み始めています。

今回の受賞はゴールではなくスタートです。この評価を励みに、笑いを通じて誰もが活躍できる社会の実現を目指し、神奈川県から全国、そして世界へと活動を広げていきたいと考えています。

◆今回、応募するきっかけとなったことはなんでしょうか。

島岡:「お笑いを通じて社会課題を解決する」という私たちの取り組みを客観的に評価していただきたいと思い応募しました。活動を続ける中で、社会的意義は高く評価される一方、事業としてのマネジメントや持続可能性を発信する機会は多くありませんでした。今回の応募は、笑いが教育・福祉・国際交流など多様な分野をつなぐ新しいソーシャルビジネスであることを広く知っていただくとともに、多くの仲間や支援者との新たな出会いにつなげたいという思いがきっかけです。

◆「お笑いを通じて社会課題を解決する」という発想に至った経緯をお聞かせください。

島岡:芸人として活動する中で、笑いには人と人との心の壁を取り払い、自己表現や相互理解を促す力があると実感しました。その力をエンターテインメントに留めず、障害者、高齢者、外国人など誰もが笑顔で参加できる社会づくりに生かしたいと考え、「お笑いを通じて社会課題を解決する」バリアフリー漫才事業を立ち上げました。

◆「漫才」は誰でも参加できる一方で、言葉やコミュニケーションの壁もあるかと思います。 イベントの参加者が楽しみながら取り組めるよう、特に工夫されている点や、この活動ならではの特徴をお聞かせください。

島岡:これが大事!「笑わせる」ことよりも「一緒に笑い合う」ことを大切にし、年齢や障害、国籍を問わず参加できるようプログラムを工夫しています。やさしい日本語やイラスト、身体表現を取り入れ、一人ひとりの個性を生かしたネタ作りを支援。正解のない自己表現を通じて、自信やコミュニケーション能力を育み、多様な人々が自然につながる場を生み出している点が本事業の大きな特徴です。

◆実際に活動を行う中で、参加された障がいのある方や外国人の方、周囲の方々にどのような変化や反響がありましたか。また、「笑い」が人と人との関係づくりに与える力について、感じていることをお聞かせください。

島岡:活動を通じて、障がいのある方や外国人の方が人前で堂々と漫才を披露し、「自分にもできた」と自信を持つ姿を数多く見てきました。また、観客も障がいの有無や国籍ではなく、一人の演者として笑い合うことで自然な交流が生まれ、互いへの理解が深まっています。笑いには立場や文化の違いを超えて人と人をつなぐ力があり、誰もが対等に参加できる社会をつくる大きな可能性があると実感しています。

◆今回の取り組みでは、芸能・教育・福祉・自治体など、さまざまな分野との連携が必要になるかと思います。大切にしているマネジメントの考え方をお聞かせください

島岡:最も大切にしているのは、「一人ではなく、みんなでつくる」というマネジメントです。芸能・教育・福祉・自治体・企業など、それぞれの専門性を尊重し、共通の目的を共有することで、大きな社会的価値が生まれると考えています。立場や分野の違いをつなぐ「橋渡し役」として対話を重ね、笑いを共通言語に、多様な人々が安心して挑戦し活躍できる環境づくりを目指しています。また、この考え方を持続可能な形で社会に広げるため、ビジネスとしての挑戦にも取り組んでいます。2026年8月には、堀江貴文さんのインターネット番組「Real Value」に出演し、投資家を対象に本事業のプレゼンテーションを実施します(番組収録済)。その様子はインターネット上で広く配信され、本事業の社会的価値を多くの方々へ発信する機会になります。自分たちの目的は、お金を稼ぐことではなく、笑いを通じて社会課題を解決することです。そのため、高い利益を追求する事業ではなく、一般的なビジネスと比べると収益性は高くないかもしれません。しかし、教育・福祉・国際交流・地域共生に貢献する社会的意義は非常に大きく、継続的な共感と連携を得ることで、持続可能なソーシャルビジネスとして成長できると確信しています。

◆今後、D-1グランプリを全国へ展開するなど、さらに取り組みたいことや実現したい未来像があればお聞かせください。

島岡:今後は「バリアフリー漫才 D-1グランプリ」を神奈川県から全国へ、さらに世界へ広げていきたいと考えています。今年12月には兵庫県姫路市、2027年2月14日には横浜市の大規模ホールでD-1グランプリの開催が決定しており、より多くの方々が参加できる舞台づくりを進めています。障がいの有無や年齢、国籍を問わず、誰もが主役になれる大会を各地で開催し、「笑いは最強のバリアフリー」という理念を社会に浸透させることが目標です。将来的には世界各国の参加者が集う国際大会を実現し、漫才を通じた共生社会の実現に貢献していきたいと考えています。

◆今回の受賞を通じて、改めて社会に伝えたいこと、また今後挑戦していきたいことがございましたらお聞かせください。また、これから応募する方にメッセージなどお願いします。

島岡:今回の受賞を通じて改めて実感したのは、「社会課題は一人で抱え込むものではなく、多くの人とつながることで解決に近づける」ということです。小さなアイデアでも、行動を続ければ社会を動かす力になります。私たちも「笑いは最強のバリアフリー」を信念に、D-1グランプリを全国、そして世界へ広げ、誰もが笑顔で活躍できる共生社会の実現に挑戦していきます。
これから応募される皆さまには、「完璧になってから始めよう」と考えるのではなく、まず一歩踏み出してほしいと思います。社会をより良くしたいという熱意は必ず誰かに伝わります。自分の信じる活動を続け、多くの仲間を巻き込みながら挑戦を楽しんでください。
皆さんの一歩が、新しい社会をつくる大きな力になると信じています。

◆◆ありがとうございました。益々のご活躍を祈念いたします。◆◆