全国能率大会/昭和24年(1949年)より毎年開催、産業界の発展に寄与しています。

過去の大会プログラム(内容)

過去に行われた「第61回全国能率大会(第I部)」の内容を掲載しています。

第61回 全国能率大会(第I部)

「経営の根幹を見つめ直す」

危機にぶれることなく本質を追究

開催日時:平成21年7月14日(火) 9:30〜16:40
開催場所:アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)

基調講演

「経営の設計学」
〜これからの時代の経営基本設計〜

東京大学 大学院教授 宮田 秀明 氏

1972年から1977年まで石川島播磨重工業(現IHI)にて船舶の設計・開発に携わり、東京大学に移籍、世界最高峰のヨットレース“アメリカズ・カップ”の日本チーム「ニッポンチャレンジ」でテクニカルディレクターも務められた宮田教授。経営とは、ルールや経験、技術や組織機能、社会や顧客との関係など、様々な要素を総合して価値を創造するもので、“経営にはアーキテクチャ(設計思想)が必要”であり、工学における設計と共通点が多いと説いています。現在の日本企業が直面している状況下で、これからの経営の方向性についてご講演いただきました。

講演I

「お客様本位の経営を進化させる」
〜VOC(お客様の声)を活かし新たな価値の創造を目指す〜

カルビー株式会社 CRMグループ お客様相談室 室長 天野 泰守 氏

重要な行動規範として「VOC 〔Voice of Customer(お客様の声)〕を企業活動へ的確に反映し、新たな価値の創造を目指す」ことを掲げているカルビー株式会社(1949年設立)。その中枢機関がCSRグループのお客様相談室です。室長の天野氏が、企業戦略シナリオに位置付けられたお客様相談室の使命およびお客様とのコミュニケーションの重要性と企業活動への反映のポイントを、事例をまじえてお話しいただきました。

講演II

「お客様の満足な笑顔を見られることが幸福」
〜下町のリヤカー職人集団が、
   宅配業界やホテル業界に貢献できたこと〜

株式会社ムラマツ車輌 代表取締役 村松 孝一 氏

昭和26年(1951年)創業の株式会社ムラマツ車輌のリヤカーは、頑丈でいつまでも壊れない。 「だから困るんです」と言いつつも、お客さまの期待に応えて「うちにしかない」ものをつくりあげています。「苦しい零細企業経営の中で、顧客の要望を叶える、そしてそのお客様の満足な笑顔を見られることを幸福と思い、明日も努力しようと思うのです。」と語る村松社長。NHKはじめ新聞雑誌で紹介された「町工場の経営者」が「景気とどう取り組み、将来に向けどうすれば良いか」を語っていただきました。

講演III

「従業員が基本のトップランナー」
〜『常に考える』でユニーク経営を推進する未来工業〜

未来工業株式会社 取締役相談役 山田 昭男 氏

上場企業では日本一休みが多い」など、朝日新聞はじめ多くのメディアで、そのユニークな経営を取り上げられた岐阜県の電気設備資材メーカー未来工業(1965年創立、名証2部)。創業者であり自称「日本一の倹約経営者」の山田相談役は 「常に考える。なぜ、なぜ、なぜ」を社是に掲げ、コスト意識を徹底しています。同時に付加価値にこだわり改良した新商品は1万8千種類以上。ノルマなし、短時間労働で好業績。その源である「仕事をしやすい仕組みを整え、幕が開けば社員という役者に任せる」という経営哲学について力説いただきました。